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2024年8月18日日曜日

【来週の日経平均株価の想定レンジ】  3万6800 ~ 3万8800円

 





来週(8/19~8/23)の日経平均株価の予想レンジは3万6800~3万8800円! 岸田首相の総裁選不出馬で混乱しても「好業績銘柄の押し目買い」には勝機あり!

2024年8月16日公開(2024年8月16日更新)
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)
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今週の日経平均株価は、次回FOMCでの利下げ期待が強まった結果、
連日の上昇を見せ、週末には大台の「3万8000円」に接近!

 今週(8月13〜16日)の日経平均株価は、リバウンド基調が強まったことで週末の16日には一時3万8143.55円まで買われる場面も見られ、最終的に先週末と比べて3037.67円(8.67%)高い3万8062.67円と、8月1日以来の3万8000円を回復して終えました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 市場関係者の関心が米国の経済指標に集まるなか、8月13日発表の7月の米・卸売物価指数(PPI)と14日発表の米・消費者物価指数(CPI)がともに市場の予想を下回りました。その結果、米国の当局者が重視しているインフレ抑制は進んでおり、9月17〜18日に開催される米・連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が高まったと見なされました。

 さらに、8月15日に発表された7月の米・小売売上高が予想を上回ったほか、同じく15日に米国の小売大手・ウォルマート(WMT)が発表した2024年5~7月期の決算が予想を上回り、通期計画を上方修正したことから、「米国経済の大半を占める個人消費が減速する」との懸念が後退してソフトランディング(軟着陸)への期待が高まりました。

 そうした流れから、米国市場ではNYダウが8月1日以来の4万ドルを回復。東京市場においてもリバウンド期待の買いが強まりました。

来週は、日経平均株価のリバウンドが意識されると同時に、
好決算なのに売られて下落した銘柄の株価見直しに期待!

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 3万6800 ~ 3万8800円

 
 来週(8月19〜23日)の日経平均株価は、短期的には過熱感が警戒される可能性はありながら、基本的にはさらなるリバウンドを意識した展開が見込まれます

 8月5日に85.38まで急伸した日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)は、15日に一時25.00を下回りました。また、米国のVIX指数についても、5日の65.73をピークに15日には一時15.00を下回るなど、ボラティリティ(変動率)は急低下しており、投資家の不安心理は和らいでいます。

■日経平均ボラティリティ・インデックス(VI)チャート/日足・3カ月
日経平均ボラティリティ・インデックス(VI)チャート/日足・3カ月日経平均ボラティリティ・インデックス(VI)チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 今回、日経平均株価が急落した時期は、ちょうど決算発表シーズンのタイミングだったこともあり、好決算ながらも大きく売られる銘柄が相次ぎました。相場が落ち着きを見せてきたなかで、改めて業績面を手掛かりにした株価見直しの動きが期待されます

 一方、岸田首相は8月14日に自民党総裁選への不出馬を表明しました。海外投資家は政治リスクを嫌うことから今後の政局動向を見極めたいとする動きが予想され、積極的に上値を買ってくる動きには慎重になる必要があるでしょう。また、戻り(株価上昇)の鈍さが意識される局面においては、利益を確定する売りが入りやすくなる点についても注意が必要。そのため、押し目を狙って買っていくスタンスがおすすめです。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
石井鐵工所が+141.68%で値上がり率トップ!

 ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。

 今週の値上がり率ランキングのトップは石井鐵工所(6362)でした。8月8日に可成屋が、石井鐵工所の普通株式をTOB(公開買付け)で取得することを発表。TOBの買付価格は1株につき8364円で、そこにサヤ寄せする形で上昇しました。

 値上がり率2位のフルッタフルッタ(2586)は、8月14日に2025年3月期・第1四半期の業績を発表。営業損益が1400万円の黒字(前年同期は9200万円の赤字)と黒字転換したことが好感されたようです。

 値上がり率3位のマリオン(3494)は8月13日、2024年9月期の営業利益が6億7000万円の黒字になる見込みだと発表しました。従来予想は5億円の黒字だったため、上方修正を好感した買いによってストップ高を交えての上昇となりました。

 一方、今週の値下がり率ランキング1位はピクセルカンパニーズ(2743)。8月13日に2024年12期上期(1-6月)の決算発表を延期すると発表したことが嫌気され、ストップ安を交えて下落しました。

 値下がり率2位のBirdman(7063)は、8月14日に発表した2024年6月期決算で連結純損損失が30億2800万円の赤字(前期は700万円の赤字)だったと発表したことが嫌気されました。

■今週の値上がり率 トップ5
順位先週末比(%)銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1+141.68石井鐵工所(東S・6362)
2+108.82ルッタフルッタ(東G・2586)
3+80.44マリオン(東S・3494)
4+73.30ヴィスコ・テクノロジーズ(東S・6698)
5+73.09アンビション DX ホールディングス(東G・3300)
■今週の値下がり率 ワースト5
順位先週末比(%)銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1−48.97ピクセルカンパニーズ(東S・2743)
2−25.05Birdman(東G・7063)
3−23.47モンスターラボホールディングス(東G・5255)
4−21.49アドベンチャー(東G・6030)
5−20.87マーソ(東G・5619)
■今週の出来高 トップ5
順位出来高(株)銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1702,280,200NTT(東P・9432)
2466,375,300ランド(東S・8918)
3446,793,700ジャパンディスプレイ(東P・6740)
4344,002,500三菱重工業(東P・7011)
5298,646,200三菱UFJフィナンシャル・グループ(東P・8306)

【来週の主要イベント】
米独欧のPMI速報値、FOMCとECB議事要旨、
米・アナログ・デバイセズ決算、オプロ上場などに注目!

 来週は以下のようなイベントが予定されています。

<8月19日(月)>
◆6月機械受注
◆米7月景気先行指標総合指数

<8月20日(火)>
◆独7月生産者物価指数(PPI)
◆欧6月経常収支
◆欧7月消費者物価指数(HICP)改定値
◆決算:トール・ブラザーズ(TOL)

<8月21日(水)>
オプロ(228A)東証グロース上場
◆7月貿易統計
◆米MBA住宅ローン申請指数
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
◆決算:アナログ・デバイセズ(ADI)ターゲット(TGT)ウルフスピード(WOLF)

<8月22日(木)>
独8月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
独8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
欧8月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
欧8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
米8月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
米8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
米8月総合購買担当者景気指数(PMI)速報値
◆米7月中古住宅販売件数
◆決算:バイドゥ(BIDU)

<8月23日(金)>
◆7月全国消費者物価指数(CPI)
◆米7月新築住宅販売件数

【来週の注目銘柄】
「タイミー」「三菱重工業」「三越伊勢丹ホールディングス」
の3銘柄をピックアップ!

 来週、注目したい銘柄は、この3つです。

タイミー(2024年7月12日時点)
業種市場・コード株価予想PER実績PBR
サービス業東G・215A1726円72.8倍22.98倍
「EXPO 2025」の開催を控える大阪府と事業連携協定を締結
スキマバイトサービス「タイミー」を提供しています。人手不足が深刻化するなか、「数時間だけ働きたい」「空いている時間に働きたい」など働き方は多様化。一方で、数時間であっても働き手を必要としている企業のニーズが増加するなど、スポットワーク市場の成長が加速しています。8月16日には、人材確保や雇用創出、多様な働き方の推進を目的に「EXPO 2025 大阪・関西万博」の開催を控える大阪府と事業連携協定を締結しました。株価は、7月26日にIPO(新規上場)した後、弱い値動きが続き、8月5日には一時1179円まで売られました。しかし、その後は上昇が続き、14日には上場来高値を更新。需給状況が改善したことで、さらなる株価上昇に期待したいところです。
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「スキマバイト」関連銘柄を解説!「タイミー」のIPOや働き方の多様化で注目が集まる「シェアフル」「LINEスキマニ」などの“スキマバイト”関連株の9社を紹介!
最新の株価チャートはこちら(SBI証券公式サイトへ)
三菱重工業(2024年7月12日時点)
業種市場・コード株価予想PER実績PBR
機械東P・70111934円28.2倍2.78倍
「ダイレクトチップ液体冷却技術」を手掛けるスタートアップに出資
2023年6月に、サーバー内部の半導体チップを冷却する「ダイレクトチップ液体冷却技術」の開発・提供を手掛けるスタートアップ企業・ZutaCore社に出資しました。生成AIの利用には高い計算能力を有するGPUが不可欠ですが、それに伴い、高性能GPUを使用するデータセンターの消費電力が増大しています。データセンターの消費電力のうち約40%がサーバーの冷却に使用されているというデータもあり、今後、高効率な冷却システムの需要が高まることが期待できます。株価は、8月5日につけた安値1250円をボトムにリバウンドが続いており、直近で7月8日につけた高値2087円に接近しています。高値更新からの一段の上昇が期待されます。
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データセンターの「冷却システム」関連銘柄を紹介! 生成AIの普及で生じる「データセンターの消費電力問題」を解決する「液冷方式」などの最新技術に注目!
最新の株価チャートはこちら(SBI証券公式サイトへ)
三越伊勢丹ホールディングス(2024年7月12日時点)
業種市場・コード株価予想PER実績PBR
小売業東P・30992532円16.3倍1.58倍
円高修正の動きもあり、業績の再評価に期待
8月9日に2025年3月期の業績予想の修正を発表。売上高は5480億円から5560億円、営業利益は640億円から720億円に上方修正されました。インバウンド(訪日外国人)需要の増加を背景に、首都圏の店舗で大幅に売り上げを伸ばしています。株価は、最近の急速な円高によるインバウンド需要の鈍化への警戒から大きく売られ、8月5日には一時1948円まで下落しました。ただし会社側は「ラグジュアリーブランドを求めるインバウンドの顧客層は、若干円高に進んだ程度で買い控えることはない」との見解を示しています。さらに、足元で円高修正の動きが強まってきており、改めて業績評価からの株価上昇が期待されます。
最新の株価チャートはこちら(SBI証券公式サイトへ)

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