2026年7月29日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅に続落しました。
終値は前日比930円安の6万1,434円。朝方は一時700円を超える上昇となりましたが、AI
・半導体関連株への売りが止まらず、後場には一時1,900円を超える下落となりました📉
ただし、東証プライム市場では値上がり銘柄が1,000を超え、TOPIXは上昇しています。
市場全体が全面安になったわけではなく、AI関連株から自動車、ゲーム、ソフトウェアなど
へ資金が移動する動きも見られました。
📊日経平均は一時6万3,100円台まで上昇
29日の日経平均は、前日比3桁高で取引を開始しました。
米国市場では主要3指数がまちまちとなりましたが、ダウ平均が上昇したことが好感されま
した。
さらに、韓国の半導体大手SKハイニックスの決算を受けて、韓国総合株価指数・KOSPIが高
く始まったことも追い風となりました。
日経平均は序盤に上げ幅を700円以上へ広げ、一時は6万3,100円台まで上昇しました📈
しかし、その後KOSPIが失速すると、東京市場でも半導体株を中心に売りが増加。日経平均
は前場のうちにマイナスへ転じました。
💥AI・半導体関連株に見切り売り
今回の下落を主導したのは、AI・半導体関連株です。
後場に入ってKOSPIが下げ幅を拡大すると、東京市場でも売りが加速しました。
日経平均は一時1,900円以上下落し、6万400円台まで値を下げる場面がありました。
その後はKOSPIの下げ渋りを受けて買い戻しが入り、日経平均も下げ幅を縮小。4桁の下
落は回避し、後場の高値圏で取引を終えました。
それでも終値は930円安となり、AI関連株にとって厳しい一日となりました。
📈値上がり銘柄は1,044銘柄
日経平均は大幅安となりましたが、東証プライム市場の騰落銘柄数は次の通りです。
✅ 値上がり:1,044銘柄
✅ 値下がり:491銘柄
日経平均の構成比率が高い半導体株が大きく下落したため、指数は派手に下がりました。
一方で、市場全体では値上がり銘柄の方が多く、TOPIXは上昇しています。
つまり、29日の相場は「日本株全体が弱かった」というよりも、AI・半導体株に売りが集
中した一日だったといえそうです🤔
東証プライム市場の売買代金は、概算で13兆2,000億円と非常に大きくなりました。
🚗トヨタなど自動車株が大幅上昇
業種別では、輸送用機器、ゴム製品、サービス業などが上昇しました。
特に目立ったのが自動車株です🚙
トヨタ自動車は7.2%高と大幅に上昇。日産自動車やSUBARUも堅調な値動きとなりました。
AI関連株から資金を引き揚げた投資家が、出遅れ感や業績期待のある自動車株へ資金を移
した可能性があります。
日経平均だけを見ると弱い相場に感じられますが、物色の中身は大きく変化しています。
🎮カプコンがストップ高、ゲーム株に買い
決算が好感されたカプコンはストップ高となりました🎮
カプコンの上昇をきっかけに、ゲーム関連株全体へ買いが波及しています。
主な上昇銘柄は次の通りです。
✅ カプコン
✅ コナミグループ
✅ コーエーテクモホールディングス
✅ 任天堂
AI関連株が売られる一方、業績の良いゲーム株には積極的な買いが入りました。
決算内容を確認しながら、資金が個別銘柄へ向かう「選別相場」が強まっています。
💻ソフトウェア・SaaS関連株も堅調
ソフトウェアやSaaS関連株にも買いが入りました。
富士通、野村総合研究所、freee、ラクスなどが上昇しています。
AIというテーマだけで買われていた銘柄が売られる一方、安定した収益や継続課金型の
ビジネスモデルを持つ企業が評価されました。
また、決算を材料にシマノやキーエンスも急騰しました。
🚜コマツは業績見通し引き上げで急伸
コマツは、通期の業績見通しを引き上げたことが好感され、後場に急伸しました📈
株価は前日比515円高の7,265円。
AI関連株が大きく売られる中でも、好業績を発表した銘柄には買いが集まっています。
今後も相場全体の方向性だけでなく、企業ごとの決算内容を見極めることが重要になり
そうです。
📉キオクシアは一転13.9%安
キオクシアホールディングスは、朝方に一時10%近く上昇しました。
しかし、買いの勢いは続かず、株価はマイナスへ転落。その後は売りが加速し、終値では
13.9%安となりました。
株価は前日比6,170円安の3万8,380円です。
キオクシアは2026年に入って人気を集めてきたAI・半導体関連銘柄の一つですが、期待が
大きかった分、利益確定売りや見切り売りが出やすい状況になっています。
朝高後に急落したことからも、現在のAI関連株に対する投資家心理の弱さがうかがえます⚠️
⚡SCREENは上方修正でも17.3%安
SCREENホールディングスは業績予想を上方修正しましたが、株価は17.3%安と急落しま
した。
通常であれば好材料となる上方修正でも、現在の相場では買いにつながりませんでした。
東京エレクトロンやレーザーテックなど、半導体製造装置関連株も大幅安となっています。
「好決算でも売られる」という状況は、投資家が業績の良さよりも、将来の成長鈍化や割高
感を警戒していることを示しています。
🔌フジクラなど電線株も大幅下落
米国市場で光ファイバー関連のコーニング株が急落したことを受け、日本の電線株にも売り
が波及しました。
フジクラ、古河電気工業、住友電気工業の電線大手3社がそろって大幅安となりました。
これらの銘柄は、データセンターやAIインフラ需要への期待から株価が大きく上昇して
きました。
しかし、AI関連への警戒感が強まる中、これまで人気を集めた銘柄ほど売りが出やすくなっ
ています。
太陽誘電や村田製作所も2桁の下落率となりました。
🏗️建設株やマクアケも軟調
AI関連以外では、大成建設や清水建設などの建設株が軟調でした。
また、決算を発表したマクアケは急落しています。
好業績銘柄が買われる一方、決算内容が市場の期待に届かなかった銘柄には厳しい売り
が出ました。
🆕新規上場2社は明暗
29日は2社が新規上場しました。
スタンダード市場に上場したビーエイブルは、高い初値をつけた後も買いを集め、ストッ
プ高で取引を終えました✨
一方、グロース市場に上場したアイ・グリッド・ソリューションズは、初値こそ公開価格
を大きく上回ったものの、その後は売りに押されました。
終値は初値を大きく下回り、一時ストップ安となる場面もありました。
IPO銘柄でも、投資家の選別姿勢が鮮明になっています。
🇺🇸FOMCとFRB議長発言にも注目
米国では、日本時間の今夜にFOMCの結果が公表されます。
政策金利は据え置きが有力視されていますが、注目されるのはFRB議長の発言です。
今後の利下げ時期や景気、物価に対してどのような見解が示されるのかによって、米国株
や為替市場が大きく動く可能性があります。
現在は投資家心理が不安定になっているため、市場を安心させるような発言が出るかどう
かが重要です。
米国の長期金利やハイテク株の反応によっては、30日の日本市場にも大きな影響が及ぶ
でしょう。
🔍明日はアドバンテストの決算反応が最大の焦点
30日の東京市場で最大の注目材料となるのが、アドバンテストの株価反応です。
アドバンテストは29日の取引終了後、通期業績見通しの上方修正を発表しました。
本来であれば株価を押し上げる好材料ですが、現在のAI関連株は「何が出ても売られる」
といわれるほど厳しい状況です。
SCREENも上方修正を発表しながら急落したため、アドバンテストも同じように売られる
のか、それとも反発のきっかけになるのかが注目されます👀
📌アドバンテストが売られた場合
アドバンテストまで大幅安になるようであれば、AI・半導体関連株全体にあきらめムード
が広がる可能性があります。
その場合、東京エレクトロン、レーザーテック、SCREEN、キオクシア、フジクラなどにも
売りが波及することが考えられます。
特に寄り付き直後に高く始まった後、急速に値を消す展開には注意が必要です⚠️
📌アドバンテストが買われた場合
一方、好決算を素直に評価してアドバンテストが強く買われれば、AI関連株に対する市場
の見方が大きく改善する可能性があります。
AI関連株の多くは7月に大幅な調整が進みました。
株価が十分に下落したと判断されれば、決算をきっかけに押し目買いが入る展開も期待で
きます。
アドバンテストがAI関連株の底打ちを示す「試金石」になるかもしれません。
💡明日の投資戦略
30日は、日経平均の上げ下げだけではなく、相場の中身を確認することが重要です。
注目ポイントは次の通りです。
✅ アドバンテストの寄り付きとその後の値動き
✅ 半導体・AI関連株へ買い戻しが入るか
✅ FOMC後の米国株と長期金利の反応
✅ 自動車、ゲーム、SaaS株への資金移動が続くか
✅ TOPIXが日経平均より強い状態を維持できるか
アドバンテストが高く始まっても、その後に失速するようなら慎重な判断が必要です。
反対に、出来高を伴って上昇を維持できれば、AI関連株の反発期待が高まります。
📝まとめ
7月29日の日経平均は930円安の6万1,434円となり、大幅に続落しました。
AI・半導体関連株への売りが止まらず、キオクシア、SCREEN、東京エレクトロン、
レーザーテック、フジクラなどが大きく下落しています。
一方で、東証プライム市場では1,044銘柄が上昇し、TOPIXもプラスとなりました。
トヨタなどの自動車株、カプコンをはじめとするゲーム株、ソフトウェア・SaaS関連株に
は買いが入っています。
相場全体が崩れたというよりも、AI関連株から別の業種へ資金が移動している状況です。
明日は、業績見通しを上方修正したアドバンテストの株価反応が最大の焦点となります。
アドバンテストが売られればAI関連株への悲観が一段と強まり、強く買われれば底打ち期
待が高まるでしょう。
AI関連株にとって受難の月となった7月も、まもなく終了します。
8月相場に向けて、AI・半導体株が反転のきっかけをつかめるのか。それとも調整がさらに
長引くのか。
明日のアドバンテストの値動きが、今後の相場を占う重要な一日となりそうです📊
※本記事は市場情報を整理したもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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